「のん、いわて短角牛に会いに行く」の巻
いわて生まれ、いわて育ちの「いわて短角牛」。
春から秋にかけて、自然豊かな高原で、
のびのびと育つため、健康的でストレス知らず。
それが肉質にも表れています。
脂肪分が少なく、ヘルシーな赤身肉で、
噛みしめるほど、口の中においしさが広がります。
今回、訪れた放牧場には、約170頭の「いわて 短角牛」が放牧されています。牧野組合長の堀口勝広さん(右)と監視人の早坂政吉さん(左)に案内をしてもらったのんさんは、起伏があり、広々とした放牧場の風景に感激していました。
標高670メートル、起伏のある高地で、「いわて短角牛」は夏を過ごします。
「いわて短角牛」は、自然交配で生産されます。 冬に里の牛舎で生まれた子牛は、春になると母牛と一緒に広大な草原に放牧されます。
牧野組合の皆さん。いわて短角牛は、夏山冬里方式で育てられます。春になると牛を牧野へ上げ、秋になると里の牛舎へと連れ帰ります。その作業は組合員協働で行われます。
【プロフィール】
のん(本名:能年玲奈)
女優・創作あーちすと。1993 年生まれ、兵庫県出身。劇場アニメ「この世界の片隅に」で主演女優を務め、第38回ヨコハマ映画祭審査員特別賞などを受賞。ムック本「創作あーちすと NON」を太田出版より刊行。
スタイリスト/山口絵梨沙
ヘアメイク/森かおり(クララシステム)
「いわて短角牛」のおいしさの秘密
「いわて短角牛」の肉質は、脂肪分の少ないヘルシーな赤身肉で、うまみのもととなるアミノ酸もたっぷりと含んでいます。とろけるような霜降りとは全く違い、噛みしめる食感と肉のうまさを味わう牛肉です。
赤身肉のうまさを堪能「いわて短角牛のケチャップ丼」
■材料(2人分)
短角牛切り落とし……200g
タマネギ……1/2個(130g)
トマトケチャップ……60g
コチュジャン……小さじ1
リンゴのすりおろし……1/4個分(50g)
小麦粉……小さじ2〜3
ワインまたは料理酒……小さじ2
ご飯……適量
バター……適量
パセリ……適量
コショウ……少々
■つくり方
1
フライパンにバターを溶かし、くし切りにしたタマネギを約2分間、炒めたあと、一度取り出す。
2
短角牛にコショウを振り、小麦粉をまぶす。
3
「1」のフライパンにバターを補い、「2」を加えて炒める。牛肉の色が変わったら、ワインまたは料理酒を注ぎ、トマトケチャップ、コチュジャン、リンゴのすりおろしを加え、味をなじませるように炒める。最後に「1」のタマネギを戻し入れて、混ぜ合わせる。
4
どんぶりにごはんを盛り、「3」をのせて、仕上げにパセリを散らす。
■レシピ協力
新井尚美(フードコーディネーター)
「いわて短角牛」のお問い合わせ先
いわて牛普及推進協議会(岩手県農林水産部流通課内)
TEL 019-629-5735
見渡す限りの大草原で
悠々自適な短角牛を発見!
岩手県の北部にある 稲庭高原。
さわやかな風が吹き、草がそよそよと揺れるなか、
「いわて短角牛」がのんびり牧草を食んでいました。
雄大な風景に心も癒されました
岩手県の北部にある稲庭高原。標高670メートル付近には美しい放牧場が広がっています。140ヘクタールもある広大な土地には、さわやかな風が吹き、清らかな水が流れ、青々とした牧草を育んでいます。その恵みで育つ「いわて短角牛」は、藩制時代に三陸沿岸と内陸を結ぶ〝塩の道〟の物資輸送に使われていた南部牛がルーツ。脂肪分が少なく、うま味成分が多いヘルシーな赤身肉です。
稲庭高原を訪れたのんさんは、心地よい大草原に感動し、のびのびと過ごしている「いわて短角牛」を見て「牛さんも気持ちよさそう」と感心。
「いわて短角牛」は、春から秋の間、放牧場で自由に牧草を食べ、水を飲み過ごします。子牛も好きなだけ母乳を飲んで育つため、ストレスを知りません。「だから、健康な牛が育つんですね」とのんさん。そして、「自然の中で過ごす牛を見ると、こちらもリラックスしてしまいそう」とも。大自然に癒され、さらに元気になったようでした。