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岩手のごっつぉ食べらんせ

岩手県三陸産サーモン
岩手県三陸産サーモン

岩手県沖は世界三大漁場リアス海岸で湾が多く、穏やかで養殖にぴったり

岩手県三陸産サーモン

 岩手県を代表する海の幸・サケ。県内の沿岸と川での水揚げ量は1996年度の7万3526tがピーク。その後、徐々に減少し、2023年度は134tに留まっている。そんな状況を打開するために三陸の海で始まった、ギンザケやトラウトサーモンなどサケ・マスの海面養殖。2019年ころから県内各地で試験養殖が開始され、現在、海面養殖のブランドサーモンは5つを数えるまでに増加。2024年度の総出荷量は約2000tとなっており、今後さらに増加する予定だ。

生産者

生産者

久慈市の主要産業の一つである水産業を担うため、水産物の水揚げから加工まで関わり、地域と一丸となって水産業に取り組んでいる。「北限の海女」で有名。主な水産物はサケ・マス、ウニ、アワビ、サバなど。

暖流と寒流が交わる豊かな岩手県の三陸沖では、近年サーモンの海面養殖が盛んです。
岩手県三陸産サーモン

つむぐ風土-Story

海と山の栄養を享受

 リアス海岸として有名な岩手の三陸海岸。その沖合は「世界三大漁業」に数えられるほど豊かだ。栄養豊富な寒流「親潮」と暖流「黒潮」が交わり、エサとなるプランクトンが多く発生するため、生物が住みやすい環境が広がる。さらに岩手には河口を持つ川が多く、山からの栄養も享受している。

岩手の海はサーモンにとって快適な環境

つむぐ人-Story

注文に合わせた水揚げで
新鮮なまま届ける
岩手県三陸産サーモン

 夜明けを迎えようとする6月下旬の久慈湾。空の底がゆっくりと白み始めたころ、まぶしいほどの照明を灯した漁船がエンジンをうならせて出港した。漁港から約10分。近付くとイケスの中には、銀色の魚体がちらちらと光って見えた。サーモンだ。前年の11月に岩手県遠野市の養魚場から稚魚の状態で収容された160gほどの稚魚が約2kgにまで育っている。出荷目安の1.5kgを優に超えて堂々と泳いでいた。船を横付けして、この日の予定している9tの水揚げが始まる。イケスに網を入れ、引き上げて、水槽に移す。この作業を何度も行った。帰港後は、サイズごとにタンクを分け、漁港に隣接する加工場へ運ぶ。加工場では、最初にウロコや頭、内臓、ヒレを除去。丁寧な手作業である。次に骨や膜、血液を洗い流す。品質保持につながる重要な作業のため、魚の大きさに合わせ、人の目と手でチェックしながら行う。下処理が済むと、注文に合わせて刺身用や半身、切り身などに加工。東北地区の量販店や首都圏の飲食店へ出荷する。

環境に配慮した証
「水産エコラベル」を取得

 試験養殖を2019年に開始。2022年から本格的に出荷が始まった「久慈育ち琥珀サーモン」。エサに特産物である山ブドウの皮やタネを粉末にして混ぜることで、旨みが増し、身の色合いは鮮やか。久慈湾は潮の流れが速いため、身が締まっているのも特徴だ。「久慈湾はサーモンの養殖に適しています」と久慈市漁業協同組合で自営養殖課長を務める馬内悟さん。岩手県北部にあり、20℃以下の水温を好むサーモンにとって過ごしやすい期間が長く続く久慈湾は、他の大生産地より約1カ月も長く新鮮な状態を提供できる。湾内は波も潮風も穏やかで、イケスの網が破れる心配はない。こうした自然の特性を生かしつつ、環境に配慮する努力も怠らない。従来のエサはすぐに沈んでしまい、海底に溜まって環境を悪化させる難点があった。海面に浮くペレット状のエサに変更することで、この問題を解消。併せて、定期的に海水や海底の泥を検査し、変化がないか観察している。これらの取り組みが認められ、環境に配慮して生産された水産物の証しである「水産エコラベル」の生産段階認証を取得。加工においても一貫して自分たちで行い、管理することで流通加工段階認証も取得した。

イケスを増設しニーズに応える
岩手県三陸産サーモン

 県内トップの生産量を誇る「久慈育ち琥珀サーモン」。1年目が672t、2年目は763t、3年目の2024年は680tと順調に進んでいる。今後イケスを8基から10基に増やし、さらに増産する計画。実現すると水揚げ量は1000tに上るという。「減少が続く天然ものと違い、生産量が安定する養殖を始めたことで、漁業関係の方々には安心していただけました。漁協としての責任を果たせていることにほっとしています」と馬内さん。今後の展望については「食べた方からは味と色合いを高く評価していただいています。品質を保ちつつ、年々高まる消費者のニーズに応えられるように事業を押し進めていきたい」と話す。

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岩手の食がつむぐ物語 Iwate's food story

岩手県三陸産サーモン

つむぐ料理人-Story

イクラと合わせた親子丼で県産サーモンを応援!

 北三陸エリアの魅力が詰まった「道の駅いわて北三陸」。そのフードコートに地元商店が出店する「北三陸にしやま食堂」がある。出店の誘いを受けたときは、すでに商店で人気があった洋野町産「純和鶏」のから揚げをメインメニューに考えていた工藤さん。しかし「道の駅のお客さんが海産物を食べているイメージが浮かびました」。せっかくなら「久慈育ち琥珀サーモン」を使いたいと思い「サーモンイクラ丼」を考案。実際に提供すると「脂が乗っていてコクがあるので、幅広い年代に好まれています」。店で美味しさを知ってもらい、ブランドの振興につなげたい。メニューには工藤さんのエールが込められている。

プロの逸品

サーモンイクラ丼

半身で仕入れたサーモンを店内で料理。小さな骨が残っていないかチェックし、皮を引いて、柵をつくったら、刺身に下ろす。脂が乗ったサーモンとイクラは相性バッチリ。

フレッシュマートニシヤマ代表 工藤 統永さん
フレッシュマートニシヤマ代表 工藤 統永さん

岩手県洋野町種市で80年以上も営業する商店。店舗営業しつつ、買い物困難者や高齢者に向けて移動販売車による買い物支援とコミュニティづくり、また地域包括支援センターと連携し、要支援者を対象に、買い物支援と定期的な安否確認をする「見守り買い物支援サービス」を行っている。

道の駅 いわて北三陸内 北三陸にしやま食堂

〒028-0001
岩手県久慈市夏井鳥谷第7地割3-2
TEL:0194-66-8830

営業時間

10:30~18:00(17:30L.O.)
定休日/1月1日

※その他臨時休業する場合があります。

道の駅 いわて北三陸内 北三陸にしやま食堂
道の駅 いわて北三陸内 北三陸にしやま食堂

道の駅 いわて北三陸内 北三陸にしやま食堂

〒028-0001
岩手県久慈市夏井鳥谷第7地割3-2
TEL:0194-66-8830

営業時間

10:30~18:00(17:30L.O.)
定休日/1月1日

※その他臨時休業する場合があります。

岩手県三陸産サーモンの取材は、下記の皆さまにご協力いただきました。
久慈市漁業協同組合

〒028-0041
岩手県久慈市長内町42-6
TEL 0194-52-3111

道の駅いわて北三陸内
北三陸にしやま食堂

〒028-0001
岩手県久慈市夏井鳥谷第7地割3-2
TEL 0194-66-8830

  

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