岩手のごっつぉ食べらんせ vol.015 いわて果実

Vol.015　いわて果実

肥沃な大地と豊かな緑、澄んだ空気に清らかな水...
自然豊かな岩手は、さまざまな果樹栽培に適した日本有数のフルーツ王国。
1年を通してさまざまなフルーツが収穫されています。

シェフ現地視察 in いわて
視察場所

サンファーム（ベリー類・りんご）～松原農園（ぶどう）～しゅうブルーベリー園（ブルーベリー）～梁川ひつじ飼育者の会（やながわ羊）～カウベル（チーズ・ジェラート）～㈱北上アグリコーポレーション（チーズ）～リアスターファーム（いちご）～神田葡萄園（ワイン）～ Les Racines（エディブルフラワー）～紫波フルーツパーク（ワイン）

産地の想いを消費者へつむぐ視察と交流

神奈川のパティスリー「MAISON GIVRÉE」の江森宏之シェフと、東京のフレンチレストラン「La Paix」の松本一平シェフが、岩手の果物の魅力を訪ね産地を視察しました。りんご、ぶどうをはじめとした色とりどりの「いわて果実」を生産する各農園をはじめ、畜産農家やワイナリーなども巡った両シェフ。生産にかける努力や栽培の背景に触れ、果物の味や色、香りをひとつひとつ確認しながら新たなメニューのインスピレーションへ…。シェフが産地を訪れて選び抜いたこだわりの「いわて果実」は、生産者の熱い想いと共においしい一皿となって消費者のもとへ届けられています。

りんご

盛岡市都南地区でおよそ300年続くサンファームは、消費者に「おいしい」と言われるりんごを追求し続け、さまざまな品種改良に奮闘中。日本品種だけではなく海外品種のクッキングアップルの栽培にもチャレンジしています。

サンファーム
吉田聡さん

りんごの樹800本86品種を栽培するほか、チェリーやベリーを50品種、米や野菜なども生産。観光果樹園を開園し、消費者との交流を通じて果物の魅力を伝えています。

まるで宝石箱のように彩り鮮やかなケーキや焼き菓子、自家製ジェラートなど豊富な種類のスイーツが並ぶ「MAISON GIVRÉE」。
店では旬の採れたてフレッシュなフルーツを使用しているため、週 or 月ごとにラインナップが替わり、訪れるたびに新たな味わいに出会えます。
オーナーパティシエの江森宏之さんが大切にしているのは、フルーツを育てる全国の生産者とのつながり。生産者の元を訪れて交流し、自身の目と舌で確かめながら産地から厳選してフルーツを仕入れています。産地をリレーする中で岩手県産のフルーツも多く扱い、「やまぶどう、りんご、いちご、桃、ネクタリン、木いちごなど、1年を通していろいろなフルーツが収穫され、味がしっかり濃いのも岩手の魅力。
王道をもちながらもスペシャルな切り口で生産しているところも多く、いつも驚きと感動があります」と江森さん。「いわて果実」の魅力をスイーツに込めて届けています。

岩手県産のりんごをたっぷり使用した２種のアップルパイ。りんごらしい酸味と甘みがバランス良い「紅玉」、ピンクの果肉に甘みと深みがある「ピンクパール」、それぞれの素材の食感と魅力が引き立つ贅沢な味わいです。

「MAISON GIVRÉE」
オーナーパティシエ
江森宏之さん

2015年、ミラノ万博のアイスクリームとチョコレートのワールドカップにて日本代表チームのキャプテンとして出場し、優勝に導く。2017年に自身初のパティスリー「MAISON GIVRÉE（メゾンジブレー）」をオープン。国内外のメディアや雑誌で注目を浴びる一方、世界のアイスクリームリーディングカンパニー「カルピジャーニ社」のデモンストレーターを務め、国内外の講習会やコンサルティングも行っている。