Vol.013 南部かしわ
岩手県の最西端に位置する西和賀町は、
三方を奥羽山脈に囲まれた里山で、
県内でも一番の豪雪地帯として知られています。
冬は一面を雪に覆われますが、
夏は冷涼で過ごしやすい環境のため、
暑さに弱い地鶏の生育にとても適した環境です。
名称:南部かしわ
最盛期:6月~10月頃
天然記念物「岩手地鶏」の血を引く地鶏で、味わい深くほのかな甘みと、しまりがあって弾力ある噛み応えが特徴。脂肪分の少ないヘルシーな肉質が特徴です。
髙橋聡さん(44)
岩手県和賀郡西和賀町出身。1974年生まれ。しいたけ栽培からはじめ、4年前から大野集落営農組合に加入。南部かしわの飼育から食肉処理をはじめ、大豆、蕎麦、米、わらびなどの栽培を行っている。
高タンパクでヘルシー!
健康にいいブランド地鶏
西和賀の夏の冷涼な気候が地鶏の飼育に適していることから、2013年に「いわてにしわが南部かしわプロジェクト株式会社」と町内の生産者が共同で南部かしわの飼育を開始。2017年にブランド地鶏「南部かしわ銀雪」が誕生しました。ミネラル豊富な湧き水や地元産の大豆や米を餌に、1平方メートルあたり4羽以下でのびのびと飼育された南部かしわは、約120日間かけてゆっくり育まれることで、身が締まった極上の肉質に。加工センターには限りなく生に近い状態で凍結できるCASを完備。噛み応えや食味、栄養を損なうことなくおいしさを届けています。
南部かしわせいろ
南部かしわせいろ
南部かしわのモモと胸肉を直火で炙り、香りを立たせてからスライス。特製の汁で煮出して、おいしさが際立つコクある味に仕上げます。西和賀産の西わらび入り十割蕎麦とも相性抜群のオール地元の美味しさです。
ゆめプラザ・
にしわが十割そばの店
店長 千田賢司さん(50)
「南部かしわは噛むほどに味がしみでる力強い味わいなのでしゃぶしゃぶにも合います」
目の前に東京スカイツリーが一望できる東京ソラマチ最上階にあるイタリアンレストラン「ラ・ソラシドフードリレーションレストラン」。
山形県庄内屈指の自然派レストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行氏がプロデュースしている店で、全国各地から旬の野菜や厳選食材を積極的に取り入れ、素材の良さを引き出す料理を提供しています。
食べ飽きることなく、「また食べたい」と思わせるのがラ・ソラシドの料理。
店では、南部かしわや西わらびのピクルスなど西和賀産の食材をはじめ、普段から岩手県産食材を積極的に活用しており、岩手の食材を堪能できるイベントなども開催しています。
「岩手の食材はどれもおいしくて奥が深い味わいです。いろんな料理にアレンジしやすいので、これからもどんどん取り入れていきたいですね」と鈴木シェフ。
生産者の食材への想いとこだわりを、おいしい料理を通じて消費者へと届けています。
南部かしわ、西わらび、蕎麦粉、きのこ...オール西和賀産の素材で作り、西和賀の風情を表現。蕎麦粉をまぶしたフレーグラ(粒状のパスタ)の食感やわらびのピクルスにクリームソースなど、絶妙な味の変化が楽しめます。
※ラ・ソラシドの2020年1月のメニューに登場!
ラ・ソラシド
鈴木洋一さん
北海道出身。
1990年ホテルアルファ・サッポロにてキャリアをスタート。その後、東京に修業の場を移し、奥田政行氏と出会う。フランスでの修業を経て帰国後、いくつかのレストランにて料理長を務め、2011年にアル・ケッチァーノグループに入社。現在、ラ・ソラシドにて料理長を務める。
ラ・ソラシド
フードリレーションレストラン
- 〒131-0045 東京都墨田区押上1-1-2
- 東京スカイツリータウン・ソラマチ 31階
- 営業時間/
- 11:00 ~ 16:00 (L.O. 14:00)
- 18:00 ~ 23:00 (L.O. 21:00)
- 定休日/ソラマチに準ずる
- TEL/03-5809-7284
「南部かしわ」の取材は、
下記の皆様にご協力いただきました。
- いわてにしわが南部かしわプロジェクト
株式会社(髙鷹政明さん)
〒029-5514
岩手県西和賀町湯川52-71-10 山人内
TEL:0197-82-2222 - ラ・ソラシド フードリレーションレストラン
(鈴木洋一さん)
〒131-0045
東京都墨田区押上1-1-2
東京スカイツリータウン・ソラマチ 31階
TEL:03-5809-7284