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暑い夏には…岩手の麺をご家庭で

伝統文化に新しい文化、そのミックスから生まれた岩手スタンダード。

ルーツをたどれば別物と言われるかもしれないが、岩手県民の舌に鍛えられながらアレンジされ、今日に至った岩手オリジナル麺3品。

この夏、どこにも真似ができない味をぜひとも家庭でご賞味ください。

暑い時こそ、爽快な口当たり!!「盛岡冷麺」

「盛岡冷麺」調理例

冷麺のルーツは朝鮮半島の北西、平壌です。

本場の冷麺は「そば粉」と「でんぷん」、「小麦粉」が原料ですが、盛岡冷麺はでんぷんと小麦粉がベースになっています。

県内の焼肉屋さんのほとんどは、「焼肉冷麺」の看板を掲げています。また、盛岡市郊外の大衆食堂でもメニューに入っています。これがよその街と大きく違う、本場の証です。

しかも、これまで専門店や食堂でしか食べられなかった冷麺は、半生製品などの登場で気軽に家庭で楽しめるようになりました。
チュルルンという麺の食感と、キムチとカクテキ、そしてスープとがまじりあった奥の深い辛さがクセになる一品です。

【調理上の注意】

冷麺のゆで時間は1〜2分、短ければ固めに、長ければ柔らかめに出来上がります。のびやすいので、煮たらすぐに冷やして召し上がってください。

冷麺の必須アイテムといえば、キムチ、カクテキ、そしてフルーツです。

キムチから出る甘さは、野菜の甘さです。決して砂糖の甘さではありません。そうなると、カクテキにもこだわってみたいものです。

フルーツは、すいか、なし、りんごなど旬のものを準備しましょう。

また、初めてお店でいただく場合は、「辛味は別」と言うのが無難です。食べながら足していきましょう。

岩手のそばといえば、わんこそば。「わんこそば」

「わんこそば」調理例

わんことは、浅い平椀(方言でわんこ)に盛ることから出た名称です。一杯が一玉の三分の一から五分の一。かすりの着物にもんぺ姿の給仕係(おたち)がふたを閉じるまでそばを放り込むのは、これがお客様への最大のもてなしだからです。

毎年全国大会が開催されるこのわんこそば、いろんな薬味と合わせながら、一度は挑戦してみたい一品です。

【調理上の注意】

機械設備の進んだ現在では、乾麺といえども本格的な手打ちに、味も風味も負けていません。

まず、沸騰したお湯の中で、箸で八の字を描くように、ゆっくりと麺をほぐします。中に細い芯が見えるようになったら、大きめのザルにすくいあげ、冷水で粗熱をとります。その後、手早く洗浄し、最後にボールなどに準備した冷水を一気に浴びせます。

ウニをタレに溶かしからめて食べる、これが岩手の贅沢な食べ方です。

素麺のようですが、卵めんなのです。「卵めん」

「卵めん」調理例

まず、タレをつける前に卵の風味が味わえ、タレにからまると一層味わいが増す不思議な麺。それが卵めんです。

今から三百年前、切支丹信者の松屋十蔵が江刺岩谷堂で、卵をふんだんに用いた独特の麺を造り「蘭麺」と名づけて売り出したのが、現在の「卵めん」の始まりとされています。

夏は涼しくざるそば風に、また冷やした澄まし汁をかけて。噛めば噛むほど深い味わいがお楽しみいただけます。郷土が輩出した鈴木総理大臣がオタワサミット出席のお土産に供した自慢の一品です。

【調理上の注意】

ゆで時間は4〜5分です。短いと黄色味が出てきません。ゆであがりの量が増え、ゆでておいてものびにくいのが特長です。

栄養的にも、小麦粉に不足しているアミノ酸を、卵で補充しているので、食欲のない夏には最適といえます。

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