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生産者が語る、いわての食財。

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生産者インタビュー 浜の仲間が力を合わせて。この冬、復活、恋し浜帆立。小石浜養殖組合 佐々木淳さん

 恋し浜帆立は、築地市場で帆立としての最高値をつけたことがある、三陸の海の幸を代表するブランドです。ところが2011年3月11日、東日本大震災の津波は、小石浜を直撃。浜にあった作業施設も、漁場も根こそぎ破壊され、がれきの山に。その後、小石浜の人たちの努力で、12年冬、ようやく待ちに待った「恋し浜帆立」の出荷再開。小石浜養殖組合の佐々木淳さんに「恋し浜帆立」復活までの軌跡とその食材としての魅力を伺いました。

 震災直後は、浜にあった作業倉庫も、作業場も、漁場も根こそぎやられて…。浜や湾内にがれきや貝がだんごになっている。船も多くが流されてしまいました。そんな状態の中で、震災後二日目には、散乱している漁業資材集めを手始めに、がれきの撤去を始めました。そして、その年の10月になって、ようやく7割復旧。北海道から稚貝を仕入れ養殖を再開できたのが12月。一年たって、この冬、本格的な出荷がはじまったわけです。

小石浜では、震災前17名いた組合員のうち、80を過ぎて引退した1名を除いたほぼ全員、16名が養殖を再開しました。いまだに船がない人もいて、5隻ほど足りないのを、組合のみんなで助け合いながらやっています。とはいえ、現在の出荷規模は、震災前の20%程度。まだまだ頑張っていかないと大変です。

恋し浜帆立が、おいしいって言われるのは、われわれの親父たちの世代のおかげ。われわれの綾里漁協の管轄内だけでも、小さな浜が6つほどあって、小石浜で扱える漁場は限られています。そこで、量より質を求めようと、親父たちが話し合って、養殖の数量制限を取り決めた。漁師ってのは、人よりも多くの収穫をしたいと考えるのが普通で、なかなか数量制限などは利害が一致しない。そこをあえて足並みをそろえて質を追求してきた。首都圏で評判をとるようないいものをつくりあげた。昭和60年には、築地市場での最高値をつけるまでになったんです。

恋し浜帆立のおいしい食べ方?刺身はもちろんだけど、そのまま殻ごと焼くのが旨い。醤油なんていらない。自然な塩味でぷりっぷりの貝柱の甘さが楽しめます。是非試してもらいたいね。

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